洋品店のクラフト出展の
次の日も珈琲屋さんは
休まず開店
祝日だったこともあり
ご新規さん常連さん
休む間もなくご来店がつづく
ネイロコーヒースタンドには
章博くんがいて
来てくれた人と他愛もない話をする
コーヒーを、作ってお渡しする
それだけなのだけれど
色んな人がいて
会話の中から
たくさんの物語がうまれて
それぞれの人の人生を
見せてもらうことができる
章博くんは
来てくれたお客さんと
お話するために
できるだけゆっくりとお湯を沸かす
そこには性別や年齢の
垣根がなかったりして
すごく面白い
自分の父親くらいの歳の
お客さんと
同年代の友達のように
ワクワクたのしそうに
話している章博くんを見ると
なぜかぽっと温かく
嬉しい気持ちになる
人って
こんなにもするりと純粋に
仲良くなれるものなのかと
驚いた
良い意味で
ただの人同士になれる
そんな所なのかもしれないな
中川智美
2024.11.5 火曜日 深夜