中川洋品店の想いをaboutページにしたためました

こども・おとなの服を手作りしています。デザイン、パターン、縫製すべてひとりでおこなっています。みなさんの暮らしを彩るひとつになれますように。

brand

古い服からインスピレーションを受けることが多く、シンプルだけど個性的なテイストをコンセプトにデザインしています。そのイメージを基にサイズ感などバランスを考えて型紙におこしています。
スワッチという素材見本をバインダーにまとめ、デザインと照らし合わせながら風合い、肌触り、色味の合うものを選んでいます。

人の手で作るからこそ生まれる美しいゆがみ、いびつなかたちにとても惹かれます。それはふたつとしてないものになるからです。整えられた美しさは完璧でとてもすてきですがわたしは前者のほうが好きなのです。人の手でつくられた暖かさのある服をみなさまへお届けしたいです。

story

アパレル会社で布帛のデザイナーとして働いていた私は、ずっと自分の仕事に疑問を抱いていました。量産される、一年しか着てもらえない服。工場のある中国は染料で川が汚れ深刻な環境問題になっていました。そして納期遅れで原価をたたかれ、やる気をなくした工場の人たちは手を抜き粗悪な商品ができあがる。誰もハッピーにならないサイクルができあがっていました。心から自分の仕事に誇りを持てずに働いていました。

そして、娘の誕生を機に退職。こども服作りをはじめました。そこから家族や自分の着る服もこしらえるように。1枚の服を長い時間着る、飽きが来ず暮らしを彩る、そんな地に足のついた暮らし、自然に寄り添うようなものづくりをしています。自然にも自分にもなじむ服。いい衣は百年経っても着続けることができます。ファストファッションに慣れた現代からは想像できませんよね。着心地がよく飽きがこない、なるべく長い時間使ってもらえるものづくりをしたい。そんなことを考えながら日々手を動かしています。

how to care

手づくりのお洋服というとデリケートな扱いを想像されるかと思います。でも、あまり神経質にならずお気に入りの服を着て思いきり楽しんでもらいたいというのがわたしの願いです。大事にしまって置かないでたくさんたくさん着て欲しいんです。お洗濯も私は洗濯機で普通にTシャツを洗うように洗っています。

リネンやダブルガーゼのものにはアイロンもかけません。濡れている状態でシワをなくしたいところを手で伸ばす程度です。そのほうが生地の自然な凹凸の風合いでとてもナチュラルな雰囲気になりやさしい感じがします。お洋服に親近感が湧きます。肩の力を抜いてお楽しみください。

お洋服に不具合がおこってしまった場合はできるだけメンテナンスをさせていただきます。末長くお使いいただければ幸いです。

works

出産祝いのギフトセット
ジュエリー工房のエプロン
アンティークショップのユニフォーム
お菓子屋さんの帽子

tomomi nakagawa

埼玉県入間市に生まれる。高校時代にジーンズショップでアルバイトをしたことをきっかけにアパレル業界への道を歩みはじめる。文化女子大学短期大学部服装学科デザイン専攻卒業後、サロンド・シャポー学院にて帽子の作り方を学びながら、帽子屋や古着屋でショップ店員の経験を積む。その後、大手量販向けアパレル卸売会社で7年間アウターのデザイナーとして働き、2017年中川洋品店を立ち上げる。